水揚げNewsNEWS

(2020/06/26)本日の水揚。【魚の呼吸法】

2020.06.26

本日は刺網・スズキ網の水揚が行われております。

仲買さんの活魚イケスの中、ヒラメ・スズキでいっぱいですね。イケスの中に酸素を入れて、しっかり「呼吸」できるようにしてますね。

スズキは水揚が多かったような気がしましたね。

 

本日のお題【魚の呼吸法】について掲載させて頂きます。

今更ですが、甥っ子・姪っ子の影響を受けて、某大人気漫画「〇滅の刃」にすごくハマっておりまして・・・。その漫画にはいろんな呼吸法があり、その違いで型があるんですよね。(ちなみに私は炎柱の「炎の呼吸」推しです。)その漫画の「呼吸」は著しく増強させた心肺により、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで、瞬間的に身体能力を大幅に上昇させる特殊な呼吸法です。

今回はそこまでの話ではなく普通に生きるための呼吸について「魚は当然「鰓の呼吸」(エラ呼吸)だけど、魚の種類によって違いがあるのか?」と興味を持ってしまい調べてみることにしました。

まず「呼吸」というのは酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するという行為です。人は肺で呼吸します。

魚のエラには毛細血管が張り巡らされており、そこに水を通過させることで血管の二酸化炭素を水中に排出し、水中にある酸素の取り込みを行っています。

つまり、エラに水を通過させる必要があるため、口から水を取り込み、エラ蓋から水を排出して呼吸を行っています。

皆様お分かりかと思いますが、下記画像の赤マルの部分がエラの外蓋です。

外蓋の中にあるのが鰓(エラ)ですね。

しかし、魚の中にはエラ蓋をあまり動かさずに、呼吸を行う種類もあります。ブリ、イワシ、カツオ、マグロなどの回遊魚がそれにあたり、泳ぐことで口からエラ・エラ蓋へと水を通過させているのです。

泳ぐことで呼吸を行っているとも言えます。エラ蓋を動かして呼吸する力はないので、泳ぐのを止めてしまうと呼吸できずに死んでしまいます。

常に泳いでないと死ぬなら睡眠とかどうするの?と思いますよね?

回遊魚は右脳と左脳を交互に眠らせる事ができ、眠っている時は低速で泳ぎながら睡眠をとってると言われます。水族館でマグロとかを見てると、たまに浮くような仕草を見せることがあるのをテレビで見た事があります。

「蟹」

カニは陸でもエラ呼吸を行います。 体の中に水を溜めており、エラ呼吸でその水に溶けた酸素を取り込んでいます。カニが陸で泡を吹くのは、体内の水をたくさん空気に触れさせて酸素を取り込むためですので、酸欠に近い状態になりつつあるということになります。

「タコ・イカ」

タコやイカも魚と同じようにエラで呼吸します。頭の縁の部分から海水を取り込んで内臓内のエラで酸素を取り入れます。取り込んだ海水を口や取り込んだ部分から吐き出します。タコも蟹と同じでエラの周りに水分を蓄えることができるので、陸に上がってからもある程度は動くことができます。

「貝類」

貝類はどうなのか?と言うと、貝も基本的にはエラ呼吸です。下の画像はあさりの砂出しなどの様子です。2本のチューブ状のものを貝殻の間から外に出しています。このチューブの一方から海水を吸い込んで、もう一方から吐き出しています。その行為で、プランクトンを餌として吸い込み、同時に海水中の酸素も取り込んで呼吸しています。

「クジラ・イルカ」

クジラとイルカは水中で生きているとはいっても哺乳類なので、水中で呼吸することはできず水面に出て呼吸(肺呼吸)をしています。イルカが呼吸に使う鼻の穴は頭のてっぺんについていて水面に出して呼吸します。

クジラと言えば、海面で潮吹きをします。あれは海水を吹きだしているのではなく、吐いた息が冷えてそう見えるのですが、いちいちこうして海面に上がってこなければ呼吸が出来ないんです。90分以上潜っていられるクジラの種もいるみたいですね。

ちょっと文章ばかりの説明が多くなりましたが、今回は意外と知らない「魚の呼吸法」についてでした。

昨日、今年度中に開設するオンラインショップに先駆けて、相馬双葉漁協のフェイスブックページを開設しました。

FBを利用している方はこちらをクリックしてください。

惰性で1人でやり続けるのもどうかと思います。マンネリ化しそう・・・。基本的にはこのHPの情報を週に1、2回掲載する予定です。少しでも相馬双葉漁協の皆様の為になるような情報を発信していきたいと思いますので、友達申請お待ちしております。

一覧に戻る
一覧に戻る