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(2020/06/30)【番外編】キロ100円以下食堂❷

2020.06.30

昨日に引き続き【番外編】キロ100円以下食堂❷を掲載します。

①マトウダイの煮付け

身離れが良くて美味しかったですね。味付け最高。

②ユメカサゴ・ニクモチガレイの天ぷら

この画像よりもさらに小さいニクモチガレイでした。

小さい魚も開けば大きくなりますね。ただし、ニクモチガレイを開くテクニックは超難関だと思います。

③ホッケの塩焼き

小さいホッケでも、しっかりホッケの味はしました!値段を考えたら間違いなく買い!です。

④アイナメの甘酢あんかけ

揚げると身がしまって美味しいですね。女性部の方達はパプリカという名前が出てこなくてイライラしてました(笑)これも昨日のアナゴと一緒に入っていためちゃくちゃ小さいアイナメでした。普通ならキロ100円以下では買えない魚です。

で、前回からの料理を使って「キロ100円以下の定食」を作ると・・・

Aセット

Bセット

Cセット

市販のもみじおろしを浸けて食べたら、ビックリするくらい辛かったですね(笑)

Dセット

 

昨日の【番外編❶】で話していた続きになります。

浜値でキロ100円以下でも消費者の皆様の手に届くころにはキロ300円や400円、もしくはそれ以上のものになります。

(お分かりの方もいるでしょうが)なぜかと言うと、そこに辿り着くまで魚を買う人、箱詰めする人、魚を運ぶ人、お店で魚を売る人とたくさんの人の手(人件費)がかかって消費者の皆様に届くからです。加えて、最終的に売れない場合は廃棄になってしまいますからね。販売するお店側では、そういうロス分も含めた単価計算も必要になります。単純ですが人の手が加わる段階ごとにキロ単価が15~30%ずつ高くなるイメージですね。

・箱詰めする人

・魚を買う人

・店で売る人(これは女性部の方です。)

相馬でこんな100円以下の魚だけで切り盛りしている食堂なんてありませんし、販売もしてません。

漁師さん達が命をかけて獲ってきた魚でも、安い値段がつくことがあります。もちろん高く売れればいいんですが、こればかりは消費者の皆様のニーズとの兼ね合いがあります。

漁師さんの収益をあげることが漁協の収益につながりますので、こういう安い魚や加工価値のある魚をどうやって販売していくかも今後の課題の1つだと思います。

現在、セリ場で見向きもされない安い魚が脚光を浴び、とんでもなく価格が高騰するなんてことがあるかもしれませんね。そんなキッカケの一助になれたら最高に嬉しいですね。

明日から刺網・シラス・ホッキなどの水揚が行われます。

明日から7月ですね。いろんな事が起きている2020年ですが、すでに半年が経過します。新型コロナウィルスの収束を含め、何とか状況が良くなってほしいと切に願います。

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