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(2021/09/28)【番外編】漁協の事業について(事業部販売課)

2021.09.28

本日は休船日となっております。

今回は漁協の事業について私なりの解釈になってしまう部分はありますが紹介していきたいと思います。

相馬双葉漁協には信用事業・共済事業・購買事業・販売事業・出荷事業・製氷冷凍事業・利用事業・漁業自営事業・漁場利用事業・指導事業・無線事業があります。

上記事業を総務部・指導部・事業部の3部門で事業を展開しています。

まずは漁協の収益の柱・販売事業です。

販売事業は、組合員から委託を受けて水産物の販売を代行し販売する方式です。競り・入札により販売を行っています。

販売課の仕事は、計量業務・精算業務・市場の清掃・施設の管理など多岐にわたります。

計量カゴにあがった魚(画像はマゴチ)を見て「マゴチ、800円、2.4キロ、42番(買人番号)」と大きな声で読み上げてパソコンに入力します。

魚の名前は魚種ごとに4桁のコードがあるので数字で入力します。【例・マアジなら「1061」、タチウオなら「1261」】

魚種コードも覚えながら魚の名前を覚えなければいけないので新人職員はけっこう大変です。魚種コードよりも魚の名前の方が覚えにくいかな~と思います。

私が販売課にいた頃は、先輩方に「大きな声出せ!」と常々言われましたね。

このペンパソコンに入力したものを専用のパソコン取り込んで、間違いがないかを一通りチェックして精算業務に入ります。

その場で水揚金額がいくらになったか分かるので導入当時は本当に画期的だったんですよ(^^)/その前は手書きが書いた帳面を精算課で手入力していたのですごく時間がかかりました。

あとは漁協随一の超難関ポジション「活魚の唄い競り」です。

これは本当に難しいです。担当している職員を尊敬してしまいます。それくらい大変な仕事だと思います。

一瞬で魚の質の判断・市場の情報などを頭に入れておかなきゃいけません。

精算業務も非常に大事な仕事で、入力されたデータを魚種・金額・数量などに間違いがないかをチェックします。

チェック後、漁師さん達に正式な精算書を配布するという流れです。

販売課は基本的に外での作業が多いので、夏は暑く・冬は寒いという状況下での仕事になります。

私が販売課にいた15年前は早番朝4時30分 出船状況確認・漁況調査・海水ポンプ点検・掃除 7時30分~昼過ぎまで競り 14時退社みたいな感じでした。

現在と比べたら当時は操業隻数も多かったし漁の時間も長かったので・・・。まぁ大変でしたよ、結構。

(震災前の市場)

漁協の収益構造は組合員からの販売手数料が大部分を占めます。それゆえにとても重要な部門といえると思います🐠

現在のところ、市場の視察等はコロナ対策の為実施しておりませんが、視察等の受入が再開した際には魚を見るだけでなく、販売課の職員の仕事ぶりにも注目して頂けたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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