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(2020/04/01)似ている魚シリーズ№3 「ミズダコ」と「ヤナギダコ」と「マダコ」
本日は底曳船などほぼ全漁法の水揚がありました。
ヒラメ、ヤリイカ、ナメタガレイなどが多く水揚されていました。
そんなに数は多くなかったですが大きい毛蟹も水揚がありました。
⇩1箱20,000円以上してますね・・仲買さんに聞いたところ、今の毛蟹は身入りが非常に良いみたいです。
「似てる魚シリーズ」
第3弾「ミズダコ」・「ヤナギダコ」・「マダコ」を紹介させて頂きます。
震災前まで、相馬双葉漁協はタコ類(ミズダコ・ヤナギダコ含む)は全国でも有数の水揚数量を誇っておりました。
ミズダコ (H22年度)260トン (H31年)27.5トン
ヤナギダコ (H22年度)1,013トン (H31年)128トン
マダコ (H22年度)22トン (H31年)73トン
マダコは、試験操業中にもかかわらず数量は3.5倍程度まで増加しております。
対してミズダコ・ヤナギダコはおよそ10分の1しか水揚されていません。まだまだ以前のような水揚量には届いておりません。
まずミズダコから紹介します。
ミズダコは世界最大のタコと言われております。1杯270㎏のタコが世界一の記録だそうです。
非常に大型になり、ひと昔前は、水っぽいと評価の低いタコだったようですが、最近では食べ方の変化からなのか非常に人気があります。
足だけじゃなく頭も柔らかくて美味しいですね。生で刺身で食べるのが最高に美味しいです。
そしてヤナギダコ。
生で店頭に並ぶことはほとんど無いと思います。ほとんど産地で茹でたものが流通しています。
マダコに比べ味はやや劣ると言われますが、マダコよりも柔らかいので食べやすい方もいます。
震災前は1,000トン以上の水揚がありました。今となってはそんなに水揚があったんだな~と思いますね。
最後にマダコ。
震災前より水揚量が増えている数少ない魚の一種です。
マダコの産地で有名なのは兵庫県の明石ダコですね。
相馬でも多くの水産会社が茹でたモノを販売しております。煮ると硬くなりますが、長時間ゆっくり熱を通すことで柔らかく仕上げることも出来るようです。
左からミズダコ➞ヤナギダコ➞マダコです。
マダコは鮮魚だと色が明らかに違うので分かりやすいです。
ミズダコ・ヤナギダコの判別方法は・・ミズダコは頭や顔のところに縦の線が入っています。対してヤナギダコには線が無くツルツルしています。
これは慣れると一発で分かります。あまりに小さいと分からなくなる時はありますが・・・。
(ミズダコ)
(ヤナギダコ)
量販店などでは、丸のまま店頭に並ぶことはほとんど無く、スライス・リパックされ販売されていますね。
リパックされる前の姿を見て、タコの特長の違いなどを学んでから美味しく食べるのも一興かと思います。
⇩女性部が祭事等で1本100円で販売している「ミズタコの頭の串焼き」。安くて美味しい!
⇩女性部が料理教室で作った「タコ飯」です。めちゃ旨です。