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(2020/05/07)本日の水揚。延縄漁について。

2020.05.07

本日は全ての漁法で水揚が行われております。

底曳船ではヒラメ、ナメタガレイ、ヤナギダコなどが中心に水揚されており、先週より若干安いかな~といった感じでした。

ヤリイカは良い値段してます。

 

本日は延縄漁について掲載します。

延縄漁は上記の図のような漁法になります。

図のように中層に仕掛けをする場合はスズキなどを狙います。底の方に仕掛ける場合はカレイやアイナメなどを狙います。

1本の幹縄に多数の枝縄(これを延縄と呼びます。)をつけ、枝縄に釣り針をつけた構成となっています。

延縄漁は古くから用いられた漁法で、延縄を漁場に仕掛けた後、しばらく放置して再び延縄を回収し漁獲します。

刺網漁と比べて、時間が掛かり作業量が多いのが効率の点で劣りますが、鮮度の良い状態で魚を漁獲出来ますので活魚で水揚されることが多いです。

延縄漁で漁獲される主な魚種は「アイナメ」「ドンコ」「カスベ」「アナゴ」「メバル」「ガラ」「スズキ」「カレイ類」などです。

狙う魚によってエサを変えたりします。聞いたところによると、アイナメだと小さいイカ、カレイ類だとホッキ貝など・・。エサによって狙う魚も変わってくるようです。

 

延縄漁には「いけべ」という伝統漁法があります。なぜ「いけべ」というかは諸説あるようですが、「活きた餌」「いきたえさ」「いけべ」と変化したとかないとか・・。

どんな漁法かと言うと「活きた餌」を使って延縄漁をすることです。

その「活きた餌」は漁に出た当日に沖合の海上で鳥(稀にオットセイ)が「メロウド」という魚を海面で捕食しているところに船で近づき「メロウド」を網ですくい、それを延縄の餌にして漁をします。

「活きた餌」なので魚の食いつきもよくなるので、必然的にたくさんの水揚が出来るというわけです。

 

延縄漁で漁獲される代表格は春が旬の「アイナメ」です。

日本各地の浅場に生息しています。産卵期にオスは婚姻色の鮮やかな黄色になります(画像だと下の方です。)

アイナメは卵をオスが守ります。その時期のオスは非常に攻撃的で大型の魚に対しても攻撃します。

この習性を利用して上記の「いけべ」という漁法でアイナメがいそうな漁礁に活きた餌を投入することにより攻撃的になったアイナメが食いつきやすくなるというわけです。

アイナメは白身の高級魚の一つです。活魚で1kgを超えるものはキロ4,000円以上していたこともありました。

 

この料理は浜の家庭でよく食べられる「アイナメの味噌だたき」です。

ねっとりと、すっきりと、絶妙なバランスのアイナメをネギが味を引き締めてくれます。お酒のおつまみに最高だと思います。余った場合はお茶漬けににしても美味しいですよ。

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