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(2020/04/23)本日の水揚。小女子漁について。
本日はほぼ全漁法の水揚がありました。
メバル網の競りの様子です。
底曳船も入港があります。
滅多に水揚されない「ミミイカ」も少しだけ水揚がありました。
私も食べた事がないので味は何とも言えませんが、あまり市場流通はしない魚のようです。
【小女子漁について】
例年ならば、3月から4、5月にかけて小女子(コウナゴ)漁が最盛期を迎えておりました。
しかし、昨年度から小女子漁がかつてない不漁となっており今年度は操業を自粛しております。
試験操業が始まってから震災前より水揚が多く、西の方で不漁だったこともあり高値で推移しておりました。
福島県によると、不漁の原因は近年の海水温上昇とみられております。小女子は夏、砂に潜って休眠しますが、最近は秋でも水温が下がりにくく、体力が落ちて産卵する成魚が減った可能性があるようです。
不漁は全国的な傾向で、西の方から水揚が減ってきているのが現状です。
この画像は平成26年から平成28年にかけての小女子漁の様子です。
⇩鮮度落ちが早いので氷をギッシリ入れます。
漁が多すぎると船が沈んでしまいそうなくらいになります。
イカナゴの稚魚を「小女子」と呼びます。
ちなみに⇩シラスはイワシの稚魚です。
⇩小女子
相双地方では春を告げる「春告魚」として大変重要な水産資源です。
小女子は海底が砂や砂礫の水域にすんでいます。成魚はイカナゴ(相双地方名:メロウド)と呼ばれて体長は30センチくらいまで成長します。
相双地方では3月初めに漁が解禁となり、短い時で4月中旬頃、長い時で5月下旬まで水揚されていました。
初期は小さいサイズの小女子が水揚され、日を追うごとに大きくなります。小女子は小さいサイズほど価値があります。
小女子はカルシウムが豊富で、食感もやわらかいのでお子様からお年寄りまで美味しく食べる事ができますよ。
「かき揚げ」「天ぷら」「佃煮」などがオススメ。地元だと生の小女子も食べることが出来ます。生のシラスに比べてちょっと癖がありますが、逆にそれが美味しいという方もいます。
今後、資源が回復し、例年通り「小女子」がたくさん獲れる春になることを願うばかりです。
先日のカレイのクイズの答えは
上が「マコガレイ」、下が「マガレイ」でした。腹から見れば簡単かもしれませんが、背中側から見ると分からなくなりますよね。